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月経前症候群(PMS)
今回のテーマ『月経前症候群(PMS)』

「PMS(月経前症候群)とは、排卵(月経の2週間前)から月経開始までの時期に現れる身体的・精神的に不快な症状をいいます。月経前になると、「イライラする」 「足がむくむ」 「頭痛がする」などといった身体の不調を感じたことはありませんか?
実は、このような症状は、女性の約80%の方が感じているようです。しかし、症状は人によってさまざまで、症状が現れてもそれほど気にならない人もいれば、日常生活に支障をきたすほどの人もいます。このように、あまりにも重度の症状が現れるものを月経前不機嫌性障害(PMDD)といい、PMSの症状を訴える人のうち約5%の方が適切な治療が必要とされています。

*ここで、女性の体のメカニズムを知っておきましょう* 
 女性の体は、妊娠・出産に対応するように、周期的なリズムがあり、約28日が1サイクルです。
 このサイクルは、大きく4つに分けられます。

1.卵胞期(約1週間):卵胞ホルモン(エストロゲン)を分泌し、子宮内膜を肥厚させ、受精卵が着床しやすくしていく時期です。

2.排卵期       :卵胞が十分に成熟され、エストロゲンの分泌が抑えられると同時に黄体形成ホルモンが分泌され、このホルモンによって卵子を包んでいた卵胞から、卵子が飛び出してきます。これを排卵といいます。

3.黄体期(約2週間):卵子が飛び出した後の卵胞からは、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。
このプロゲステロンの作用によって、妊娠しやすいように準備が整えられていきます。
そして、受精卵が子宮内膜に着床すると妊娠ということになります。

4.月経期(約1週間):妊娠しなかった場合は、プロゲステロンは分泌されなくなります。不要になった子宮内膜は剥がれ落ち血液とともに体外へ排出されます。これが月経です。そしてまた、卵胞期がスタートしていきます。


1サイクルのだいたいの流れは把握できたでしょうか?

黄体期に分泌されるプロゲステロンが月経前症候群の症状を引き起こすとされていますが、そのほかにも不規則な生活習慣や、ミネラル、栄養不足が症状を強めるともいわれています。生活習慣を見直すことで、症状を軽減することができます。少しでも快適に過ごせるようにしましょう!


*月経前症候群によくでる症状と対処法*
●むくみ●
月経の前になると「乳房の張り」 「肩こり」 「頭痛」 「めまい」といった症状はよく現れると思います。実はその症状の原因はむくみなのです。例えば、「肩こり」は筋肉組織に水分が溜り、全身がだるくなったり、鈍い痛みが生じます。
むくみは手足だけではありません。黄体期は、排泄機能が低下するため体に水分を溜め込んでしま いやすいのです。

―対処法―
 ・むくみの対処方については、むくみについてを参考にしましょう。

●便秘●
やはり、月経前になると排泄機能が低下してしまいます。便秘だからといって便秘薬を飲むのは避けましょう。
自然に排泄できる機能が衰えてしまいます。

―対処法―
 ・普段の食事に食物繊維を多く取り入れましょう。
 ・適度な運動で、腸に刺激を与えてあげましょう。

●めまい●
めまいは、内耳組織に水分が溜まると症状が現れます。また、貧血のためにめまいがおこることもあります。

 ―対処法―
 ・むくみの可能性があるので、むくみ対策をしましょう。
 ・鉄分を多く含む食物を意識してとりましょう。
 ・無理をしないのが一番です。休養をとりましょう。

●しびれ●
月経前に手や足にしびれがでることがあります。これは、血糖値と関係があります。 血糖が下がり始めると、調節機能が働き、元の血糖値に戻ろうとします。普通、女性は4~5時間で働きだします。それが、月経前になると3時間ほどで働きだします。
ということは・・・  早くお腹がすくのです。
血糖値が下がると、手足のしびれがでてきます。

 ―対処法―
 ・炭水化物などの食物をマメにとりましょう
 ・空腹時を避け、ぬるめのお風呂で体をあたためましょう。


ここまで、具体的な症状と対処法をみてきましたが、やはり月経前症候群の症状を軽くするには「バランスの良い食事」をとることが大切です。

*すすんで食べたい食物*
 ・緑黄色野菜
 (ビタミンA、ビタミンCを多く含んだにんじん、かぼちゃ、ほうれん草。カルシウムの多い小松菜)
 ・大豆、大豆製品
 ・海藻
 ・玄米などの精製していない穀物
 ・ビタミンB6を多く含む、まぐろ、バナナ、ナッツ類。

*おすすめしない食物*
 ・カフェインが多く含まれるコーヒー、紅茶、緑茶、チョコレート、コーラ
 ・アルコール
 ・塩分の多いもの
 ・漂白した小麦 ケーキ、パン、パスタ

*ストレス対策*
ストレスは、月経前症候群を悪化させる一因です。ストレスを溜めないように、日々の生活でリラックスしていきましょう。

 ・たっぷり睡眠をとりましょう。
ぐっすり寝るために、自分に合った枕を使ったり、好きなアロマをたいたり、部屋の温度に気をつけると良いでしょう。

 ・ゆっくりお風呂に入る。
週に1回くらいはお風呂に浸かって、体を温めてあげましょう。お風呂でリラックスした後は、眠りやすくもなります。

 ・のんびり過ごす。
いつも忙しくはたらいている人も、たまには自分の趣味に没頭してみたり、自分の好きなことをする時間を過ごすのも良いでしょう。


月経前症候群の症状は、人によって本当にさまざまです。とくに、男性の方には理解しにくいことでもあります。
身近な人に自分の症状を話して、理解してもらい、助けあうのもストレスを溜めない方法の一つです。まず、自分で症状のことを理解し、一人で抱えこまないようにしましょう。男性の方も、女性がある日突然人が変わったようにイライラしたり、また泣き始めたりしても、その症状をなるべく理解してあげ、つらい時期を穏やかに過ごせるように手助けしてあげましょう。
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